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Dynamic Defecography for Rectocele

2000
24例のrectocele治療症例のdynamic defecography所見を正常対照群18例と比較し,その病態,治療法について検討した.rectoceleは直腸の前壁の膨隆(RC)として描出されるが,対照と比較すると有意に膨隆しており,会陰下垂,粘膜脱症候群(MPS)を伴うものが多かった.なお,便排出障害の一因とされている恥骨直腸筋の奇異性収縮の所見はみられなかった.これらの所見より,便排出障害を訴え,RCが3cm以下で,会陰下垂をともなっていない場合には経肛門的縫縮術を,RCが3cm以上で会陰下垂を伴っているか,便排出に膨隆部の圧迫を要するものにはlevatorplastyをおこなっている.MPSを伴っている場合にはlevatorplastyに脱出粘膜の切除を付加している. defecographyにてrectoceleが認められても,臨床症状と一致しない症例に対しては軟便剤,催便坐剤の投与に加えて biofeedbackなどの保存療法をおこなっている.手術効果の判定にも defecographyは有用であり,定期的に defecographyにより経過を観察し,再発をきたさないように管理することが重要である.
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