[Clinical analysis of community-acquired pneumonia and pulmonary tuberculosis in the elderly and advances in treatment].

2001 
高齢者の市中肺炎は非典型的症状をとり, 基礎疾患を有し, ADL, 栄養状態も不良なため, 10%と高い死亡率を呈していた. また, 最近2年間での高齢者市中肺炎の検討では, 起炎菌としてS. pneumoniae, Virus, Gram-negative bacilli, H. influenzae, M. tuberculosis が多く, 特にウイルスと細菌の混合感染が冬の市中肺炎の増加に関与していた. 治療はワクチン接種の普及, 抗菌薬が軽症~中等症: ペニシリン系もしくは第2世代セファロスポリン系±マクロライド系抗菌薬, 重症: カルバペネム系±マクロライド系抗菌薬の投与が有用と思われた. 高齢者肺結核の現状は高齢者の比率の漸次増加, 塗抹陽性率が低いため Doctor's delay もみられたが, 耐性化は進行していなかった. 治療は, 強力な抗結核作用を有するリファマイシン系, キノロン系が開発されているが, 高齢者は副作用出現率も高いため, 抗結核薬の減感作療法も念頭におき, 安全性を重視した治療が有用と考えられた.
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