1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オールと脂肪族炭化水素系溶媒を用いた二相系反応媒体

2017
【課題】1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(HFIP)溶媒の持つ、有機反応の反応性促進効果を維持しつつ、望まれない副反応を抑制できる新規反応システムを見出す。【解決手段】HFIPを溶媒とする第1液相と、前記HFIPと実質的に相溶しない、脂肪族炭化水素、好ましくは、炭素数が5〜30の脂肪族炭化水素(当該脂肪族炭化水素は、直鎖状、分岐鎖状または環状のものであり、C−C結合の一部が二重結合または三重結合を形成していても良い)またはこれらを主成分(これらの成分を50%以上含むことを意味する)とする溶媒からなる第2液相と、を含む有機反応用の二相系反応媒体によって、前記課題は解決する。とりわけ、当該二相系反応媒体を用いると、「不活性アルキンの分子内ヒドロアリール化」によるフェナセン類の合成反応において、目的物の収率が、HFIPを単独で溶媒として用いる場合に比べ格段に向上する。【選択図】なし
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