Efficacy of micafungin sodium on fungal infection in critical care

2006 
救急・集中治療領域での深在性真菌症の存在が注目されつつあるが, フルコナゾールに低感受性のnon-albicans Candida の検出される頻度が増してきていることが問題となっている. そこで今回我々は, 深在性真菌症に対する新規薬剤であり, non-albicans Candida にも効果が期待できるミカファンギンの重症患者に対する有効性について検討したので報告する. 2003年7月から2005年3月に千葉県内3病院の集中治療室に入室し深在性真菌症と診断またはその疑いとした34例にミカファンギンを投与し, そのうち29例を対象として有効性を検討した. 3例 (10.3%) が血液培養陽性による診断確定例で26例 (89.7%) は真菌症疑い例であった. 16例からカンジダが検出され, そのうち4例はnon-albicans Candida であった. 血液培養陽性例, non-albicans Candida 症例の全例でミカファンギン投与後, 培養上真菌は消失した. 総合的な臨床効果判定の結果, 判定不能の3例を除き, 20例 (77%) で有効, 6例 (23%) で無効と判定した. 10例で肝逸脱酵素の上昇等の有害事象を認めたが重篤なものはみられなかった. これらから, ミカファンギンは救急・集中治療領域においても有用な治療手段の1つとなりうるものと考えられた.
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