A Case of Mesenteric Fibromatosis Located in the Mesentery of the Jejunum after Splenectomy.

2002
症例は29歳の男性で, 腹部腫瘤を主訴に来院. 23歳時に交通外傷で脾摘出術の既往あり. 臍左側に約8cmの比較的可動性のある腫瘤を触知し, 消化管造影では空腸の圧排を認めたが, 大腸にポリポーシスの所見はなかった. US, CT, MRIでは表面が平滑で, 内部均一な充実性の腫瘍を認め, 血管造影にて腫瘍はhypovascularであった. 以上より腸間膜腫瘍と診断し, 手術を施行した. 空腸の腸間膜腫瘍を, 約90cmの空腸, 腸間膜とともに切除した. 腫瘍は8.5×8.0×5.5cmで, 重量は256g, 表面は平滑, 灰黄色調, 充実性, 弾性硬で, 病理組織学的に腸間膜線維腫症と診断された. 本症例は術後1年を経た現在, 再発を認めず健在である.Gardner症候群を合併していない腸間膜線維腫症は, 再発率も低いため, 腸管の大量切除を回避できれば, 完全切除をするべきである.
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