Determination of the Compositions of Telomers from Ethylene and Carbon Tetrachloride by Gas Chromatography
1965
エチレンと四塩化炭素をラジカル系開始剤などの存在において加圧下で反応させると, 一般式
CCl3-(CH2CH2)nClで表わされるテロマーを生成する。従来このテロメリゼーション反応における四塩化炭素変化率およびテロマー分布組成の決定は,主として蒸留分別法によって行なわれてきた。著者らはこの定量方法を検討した結果,ガスクロマトグラフにより,n=1~6程度までのテロマーを含有する反応液について,四塩化炭素変化率およびテロマー分布組成を迅速,かつ十分な精度で定量でき,満足すべき結果を得ることができた。四塩化炭素変化率,x(重量)%は,反応前後の容積の変化を考慮することによって次の式から求めることができる。α,θ はそれぞれ反応前後の溶液の密度比およびガスクロマトグラムにおける四塩化炭素の面積比であり,nは得られたテロマーの平均テロメリ化度である。この式はまた,反応系に不活性な溶媒を添加した場合にも拡張できる。テロマー分布組成の決定には,n=2テロマーを内部標準物質として用い,各テロマーの補正係数を実験的に定めて,ガスクロマトグラムの面積から求めた。固定相固体としては耐火レンガを,また固定相液体としては,酢酸エチルとメタノールで精製したシリコーングリースを用いた。実験的に測定して求めたHETPが最小を示した35%のシリコ一ングリースを,耐火レンガに含着させた。このような方法によれば,テロマーは脱塩酸反応を起こさないので,テロマーの定量分析を,よい再現性と分離性とで,1時間以内の短時間で実施することが可能となった。
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