Successful Preoperative Diagnosis of an Adult Type Intussusception owing to Ileal Malignant Lymphoma

2004 
症例は55歳の男性で, 1か月前から続く下腹部鈍痛と便秘を主訴に来院した. 腹部は中程度の緊満を示し, 右下腹部に柔らかい腫瘤を触知した. 腹部USGでは, multiple concentric ring sign とhay-folk signを認め, 腹部CTでは脂肪を含むtarget signを認めた. 大腸内視鏡検査では上行結腸内に嵌頓した球形の腫瘍を認め, 生検で悪性リンパ腫と診断されたため開腹手術を行った. その結果. 回腸末端の60×55mmの隆起型腫瘍が回腸盲腸重積の原因となっていたため回盲切除を行った. 病理組織学的にはびまん性大細胞型Bリンパ腫であった. 成人型の腸重積はまれであり, 特徴的な臨床症状を示さないため, 術前診断は困難なことが多い. 慢性的な腸閉塞症状を示す患者に対しては, 腹部USGやCTで腸重積症を鑑別し, 疑いがあればさらに大腸内視鏡検査を行い, 成人腸重積の原因の大半を占める腫瘍性病変の診断をする必要がある.
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